PMに必要な5つの力(②忍耐力)

1.PMに必要な5つの力
前回の投稿でPMにとって重要な5つの力についてお話ししました。
②忍耐力
③先を読む力
④コミュニケーション力
⑤学び続ける力
<前回のブログ>

本日は②の忍耐力についてより詳細にお話したいと思います。
2.②忍耐力
プロジェクトは予定通りに行く事は稀です。
時にお客さまからクレームをいただいたり、スケジュール遅延を何とかリカバリして取り戻さないといけなかったり、品質が想定以上に悪く、改善を早急にやる必要があったり、目の前の課題をどんどん潰しこまないといけなかったりと、耐える場面がたびたび起こります。
私の過去の経験ですと、例えば、以下のような事がありました。
✅上司が獲得してきたプロジェクトをあるメンバーがPMとして推進していたが、厳しいスケジュールや顧客からの要求に耐えられず、私がPMにアサインされました。何とか要件定義を早急に完了させる必要があるため、そこから1か月間、1日も休まず、会社の近くのホテルに寝泊まりして、何とかリカバリを完了しました。
✅プロジェクト自体、大規模すぎて全体の統制がとれていなかったのです、当社の領域もスケジュールを無理矢理間に合わせるために、充分な品質ではないシステムを作っていました。当状況がお客さまに伝わり、会社対会社の問題となり、リカバリが必要という事で、私が急遽PMにアサインされました。
そこからリカバリ案や調整が完了する1か月強の間、毎日、お客さま10数人に取り囲まれ、状況のヒアリングや厳しいご指摘をいただき、精神的にも相当負荷がかかりました。
一時期は手が震えるような事態になりかけましたが、何とか耐え抜いて、リカバリと調整が完了しました。
みなさん、いかがでしょう?みなさんもこのような経験をPMとして味わった事があるのではないでしょうか?
私が忍耐力として必要と考えているのは以下の3点です。
(1)ハードワーク
問題発生時にはそれを解消するまでのハードワークはある程度避けられないと思います。ハードワークを短期的にでも続ける事によって、徐々にリカバリ策と対応が打てるようになります。
ハードワークする事で自分が成し遂げる事が出来るという自信にもつながります。
もちろん、ハードワークは出来るだけ短期で終わらせる事が重要となります。(いつまでもは続かないですからね。)
(2)鈍感力(開き直り、ある意味他人事)
PMは責任を持って、①で述べたような強い情熱を持って推進する事が大前提となりますが、強く自己責任だと思いすぎてしまうと、お客様からの強い叱責やうまくいかない事に対するプレッシャーでつぶれてしまう人が後をたちません。
したがって、私はPMとしてある程度、開き直りと所詮仕事、自分の人生に大きく影響を与えるものではないと思うようにし、多少、第3者的な視点で辛い事には対処するようにしています。
そうする事によって自分への精神的負荷軽減をする事ができます。
(3)持久力
プロジェクトは山あり谷あり、忍耐が必要になる期間も比較的長いので、(1)のハードワークは短期で終わらせがらも、気持ちは強く、長く続くようにする事が重要となります。
そのためには、安定した睡眠時間や生活ペースを確保しながら、情熱と強い気持ちを持ち続ける事がPMには必要になります。
今回はここまでとしたいと思います。
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