
1.分析は重要です
今日は品質分析についてお話したいと思っています。
あなたは成果物の品質分析やテストの不具合分析をプロジェクトで実施しているでしょうか?
私はプロジェクトにおいてはこのような分析が欠かせないと考えています。
数人のプロジェクトで成果物のほとんどや不具合の大半を自分で見れるようなプロジェクトであれば良いのですが、そうではない事は多々ありますよね。
プロジェクトで発生する問題や課題は、基本的には日々のコミュニケーションや打ち合わせ、相談、レビュ等を通してWatchし、まずいと感じた点や不安に思ったところはつぶしにかかるのですが、それでも私が気づかない事もあると思っています。
そのような部分を補ってくれるのが、品質分析であり、不具合分析であると思います。
一次分析はシンプルなもので良いと思います。
✅成果物については、レビュー記録表をもとにゾーン分析やパレート分析を実施する
✅不具合分析については不具合表をもとにゾーン分析、パレート分析、バグ終息曲線を利用して分析を行う
などです。
2.分析で注意すべき3つのポイント
分析の軸を個人別や領域別、チーム別にするとか、原因区分をどのような区分とするのかなどは、世の中の本やプロジェクト管理ガイド等があるような会社だと一般的なものはそろっているのですが、業務特性やプロジェクト特性で分析したい観点は異なります。
したがって、たとえ品質分析者をたてていたとしても、軸や区分は、あなたも積極的に関わって作るようにしたほうが良いです。
それにより、自分が意図した分析がより行えるようになります。
特性にあわない軸や区分となっていると、その他に分類されるものが増えたりして、適切な分析が行えなくなるリスクがあります。
(2)一時分析からさらに自分があやしいと思う部分を掘り下げよ
一次分析を見た結果、ゾーンへの収まり具合、はみ出具合、パレート分析における原因、バグ収束曲線等を眺めて怪しそうな部分を見極め、仮設をたてます。また、もう少しこのへんを掘り下げてみないと判断できない部分もあるかもしれません。仮説と要掘り下げポイントをもとにさらにチーム別や領域別、個別の不具合管理票を見るなどして、分析の掘り下げを行う事で品質に問題がある部分を突き止める事ができます。
(3)ランダムに自分でも成果物を見て判断する
一次分析および掘り下げとは別に自分でもランダムに成果物を見たり、担当者へ質問をする事で上記(1)、(2)の分析が正しいかを確認しましょう。
ここで新たな事実が発見される事もあります。その場合、(1)、(2)の分析の仕方に問題があった可能性がありますので、見直しをしましょう。
3.分析後のアクション
分析結果をもとに何をどうやったら品質の改善が行えるかを考え、特定領域における再レビューと修正、担当者の変更、品質強化テストの実施等をして、品質改善をおこなわないと後工程でさらなる問題が発生します。
今回はここまでとしたいと思います。
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